6次産業化に取り組んでいます
現在テレビではお茶のCMを見ない日は無く、生活に溶け込んだ飲み物になっています。
ペットボトル茶等の緑茶飲料も年々市場規模が大きくなっていますが、その一方で茶農家の廃業が後を絶たないのです。
農林水産省の統計では平成12年から27年の間でなんと半分以下に!
その主な原因は買い取り価格の下落と後継者不足。
特に小規模農家は生活も苦しく跡継ぎも見つからず、茶園の継続を諦める方が多くおられます。
そんな状況の中、小さな茶園が生き残るには「6次産業化」がカギではないかと考えています。
6次産業化とは、1次産業と呼ばれる農林漁業者が農産物等を自ら加工(2次産業)して価値を高め、販売(3次産業)まで行うというもので、農林水産業と地域経済の活性化が期待されています。
お茶業界では、畑でお茶の葉を育てて収穫する茶農家、それを茶葉に加工して商品化する製茶業者、できた商品を販売する小売店、と役割分担していることが多いですが、にのらく茶園では自分たちで栽培・茶摘みした生葉を自分たちの工房で紅茶・緑茶に加工し、野外イベントやインターネットで販売したりお店に卸したりしています。
何でも自分たちでするのは大変ですが、自分たちが最初から最後まで手掛けたものだからこそ自信を持ってお届けできると信じています。
また、有機栽培は草取りがこんなに大変なんだよとか、でもその代わりエグ味が無くて美味しくなり、安全なお茶ができるんだよというお話をお客様にできることが6次産業の魅力であり目的なのではと思います。
もしイベント等で農家さんを見かけられたら、買うだけでなくストーリーに少し耳を傾けていただければと願っています。
そういったお客様と農家のちょっとした会話が日本の農業を育てていくことにつながると信じています。